2012年4月25日水曜日

アナフィラキシーショック|身体の病気


 人体には、体外から侵入してくる「非自己」を外敵として識別し、排除しようとするシステムがあり、これを「免疫機構」といいます。人によって異なりますが、ある種の物質が人体内に侵入してくると、それを撃退すべく免疫機構が作用を開始します。

 どのような物質に対して、このような反応を引き起こすかは人により異なりますが、例えば、「ソバ」や「カニ」「大豆」などごく普通の食品が原因になったりもします。また、「蜂毒」や「蛇毒」に対しては、大部分の人にこのような反応が起こります。


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 その人にとって非自己と認識される物質が、体内に侵入してくると、第一回目の侵入では、見かけ上は何事も起こりません。しかし、身体内部では、大きな変化が起きているのです。やがて、アレルギーを起こすことになる、アレルゲン(抗原)が体内に侵入すると、リンパ球の一種である「ヘルパーT細胞」の表面にある受容体がこれを認識します。

 アレルゲン(抗原)の侵入を認識したヘルパーT細胞は、生活活性因子(サイトカイン)という物質を放出して、外敵の侵入をB細胞という細胞に伝達します。

 これを受けたB細胞は、この抗原に対応した「IgE抗体」を産生します。そしてこのIgE抗体は、肥満細 胞に結合して、「感作状態」という状態が成立します。

 この「感作状態」とは、二度目に同じ抗原(外敵)が侵入してきたとき、すぐに撃退作用が開始できるような準備が整った状態なのです。


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 例えば、一回目にハチに刺されると、このハチ毒に対応して人体は感作状態となり、次に蜂毒が侵入してくると、すぐにこれを撃退する準備を整えるわけです。

 このように既に「感作状態」が成立した後になって、同じアレルゲン(抗原)が二度目に侵入してくると、この抗原と既に感作済みの肥満細胞とが結合します。すると肥満細胞は活性化されて、抗原を撃退するための「抗原抗体反応」が始まります。

 風邪などの病原菌に対してなら、多くの場合、この抗原抗体反応による免疫反応が勝利し、病原菌を撃退して決着します。しかし、蜂毒などに対しては、この戦いが簡単には決着しないで長引くことが多く、そうなると、過剰な抗原抗体反応(I型アレルギ ー反応)が起こってしまいます。


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 肥満細胞の中から、ヒスタミンやロイコトリエン、ブラジキン、セロトニンなどと呼ばれる多数の顆粒が放出されるのですが、これらの化学伝達物質には強い活性があり、血管拡張などさまざまな作用をもたらし、最終的に急性のアレルギー症状を引き起こします。

 一例を挙げると、始めてハチに刺されたり、ハムスターに噛まれたとき、これらの持つ毒がアレルゲン(抗原)となり、人体内では、これらの毒に対抗するための準備として、これらの毒に対する「IgE抗体」が産生され、肥満細胞と結合して「感作状態」が成立します。この段階では、表面上は何も起こりません。

 そして後日になって、再度ハチに刺されたり、ハムスターに噛まれると、これらの毒に対して既に感作状態になっているので、過剰な抗原抗体反応により全身性のアレルギー反応を起こして、急性のショック症状が発症するのです。


 ショック症状が軽度であれば全身性の蕁麻疹や腹痛程度で済むものの、全身の循環不全が重度になると、呼吸困難、血圧低下、意識不明などに陥ることもあり生命を失う場合もあります。

 このようなアレルギー反応のメカニズムについては「アレルギーと免疫の関係」に詳細を記載しておりますので、そちらも参照してください。



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